部屋探しのときに、見逃しがちなのが周辺環境です。近所のコンビニなどは見ていても、家の前の道幅まで、注意して見ている方は多くありません。
現在住んでいる家の前はもちろん、新居の前の道幅には、特に注意が必要です。引越しトラックが家の前に入れないと、作業に手間がかかり、料金が高くなることがあるからです。
- 道幅の目安は、2トントラックで3〜4m以上。業者やトラックの大きさによって異なる
- トラックが入れないと、横持ち(台車で運ぶ)や、小さいトラックへの積み替えが必要になり、追加料金がかかる
- 新居前の道幅は、業者が事前に確認しにくい。ストリートビューや管理会社への確認が有効
- 見積もりのときに、新居の住所と条件を伝え、追加料金の条件を確認する
引越しトラックの大きさは、荷物の量で決まる
引越しに使うトラックは、荷物の量に応じて、軽トラックから2トン、3トン、4トンなどを使い分けます。一人暮らしなら、軽トラックや、2トンの小さいタイプ(ショート)で運べることもありますが、荷物が多い場合や家族の引越しでは、2トンロングや、それ以上の大きさになります。
トラックが大きくなるほど、必要な道幅も広くなります。
引越しトラックに必要な道幅の目安
2トントラックの幅
| タイプ | 全幅の目安 |
|---|---|
| 2トン ショート | 約1.7m |
| 2トン ロング | 約1.9m |
| 2トン ワイド | 約2.1m |
トラックの幅だけでなく、停めたときに、ほかの車が通れる幅が残っているかが大切です。たとえば、自宅前の道路幅が3mの場合、トラックを停めてしまうと、乗用車がすれ違えなくなります。
必要な道路幅の目安(一例)
| 荷物量の目安 | 必要な道路幅の目安 |
|---|---|
| 約3畳分のトラック(小さめ) | 3m以上 |
| 約6畳分のトラック | 4m以上 |
| 約9畳分のトラック(大きめ) | 6m以上 |
※大手業者の例をもとにした目安です。業者によって、トラックの呼び方や必要な道幅は異なります。入れるかどうかの最終判断は、業者が行います。
引越し侍も、家の前の道幅は、3〜4m以上あることを確認するよう案内しています。2トンのロングタイプでは、4m以上が目安と考えておくと安心です。
道が狭いと、どうなる?
トラックが家の前に入れない、または停められない場合は、次のような方法で荷物を運びます。
| 方法 | 内容 |
|---|---|
| 横持ち(人力搬送) | トラックを離れた場所に停めて、荷物を台車や手で運ぶ |
| 小運搬(積み替え) | 小さいトラックに荷物を積み替えて、何往復かして運ぶ |
| 小さいトラックへの変更 | 最初から、軽トラックや2トンショートなど、小型のトラックを使う |
どの方法でも、通常より作業時間がかかります。場合によっては、スタッフの人数を増やさなければならず、人件費が上がって、引越し料金が高くなります。
また、住居の前に駐車できない場合は、近くの時間貸し駐車場など、停められる場所にトラックを停め、荷物は台車で運びます。距離が遠いほど、手間も料金も増えます。
道幅以外にも、確認したいポイント
- トラックを停められる場所があるか。道幅が十分でも、駐車が難しい場所は、横持ちが必要になる
- 交通量の多い幹線道路ではないか。交通量の多い道路には、トラックを停めない。駐車場がない物件では、トラックを離れた場所に停めて作業する
- 高さ制限や、一方通行がないか。トラックが入れない道や、入れても出られない道もある
- 坂道・階段がないか。家の前までの経路が、荷物を運ぶ距離や時間に影響する
- 新築物件は、駐車場が完成しているか。駐車場があっても、トラックが入れないことがある
建物の中の条件も、料金に影響します。エレベーターの有無で引越し料金が変わる、荷物が玄関を通らない場合の対処法もあわせてご覧ください。
新居前の道幅は、確認しにくい
現在住んでいる家の前の道幅は、訪問見積もりのときに、引越し業者のスタッフが確認できます。
しかし、新居の前の道幅は、業者のスタッフが事前に確認できないのが普通です。もちろん、業者に頼んで現地を見てもらうこともできますが、交通費を請求される場合があります。
自分で、事前に確認する方法
- Googleマップのストリートビューで、家の前の道を見る。道幅の見当、駐車スペース、電柱や標識、坂道などが分かる
- 内見のときに、道幅を確認して、写真を撮る。メジャーがあれば、実際に測る。トラックが停まれそうな場所も見ておく
- 管理会社や不動産会社に聞く。「引越し時のトラックは、どこに停めていますか?」と相談する
- 業者に、新居の住所を伝えて、確認してもらう。地図で確認できる場合は、費用がかからないことも多い。難しい場合は、担当者と相談して決める
新築物件の場合
新築の物件は、駐車場そのものが、まだ完成していないことがあります。また、駐車場があっても、トラックは入れない場合もあります。駐車場にトラックが入れるか、入れない場合は、トラックを停める場所があるかを、確認しておきましょう。
見積もりのときに、伝えること・確認すること
伝えること
- 新居の住所と、建物の種類(戸建て、マンション、アパート)
- 新居前の道幅、駐車スペースの有無(分かる範囲で)
- 旧居の道幅や、トラックを停められる場所
確認すること
- トラックが入れない場合の、追加作業と追加料金(横持ち、小運搬など)
- 当日、現場で追加料金が発生する条件
- 確認した内容は、見積書に書いてもらう
くわしくは、引越し業者の訪問見積もりで注意すべき点は?、引越し当日に追加料金が発生するケースは?をご覧ください。
自分でトラックを借りて引越すときの注意
引越し業者は、大通りをふさぐ場合でなければ、道路使用許可を取る必要がないとされています。一方、自分でレンタカーのトラックを借りる場合は、道路に駐車する際に、警察署での許可申請が必要になることがあります。通れる道幅が3.5m未満になる場合などは、不許可になることもあります。
路上に停める場合は、事前に、警察署や管理会社に相談しましょう。
電話が不安な方は、連絡先を入力せずに料金を調べる方法もあります。
よくある質問
Q. 引越しトラックは、何メートルの道幅が必要ですか?
業者やトラックの大きさによって違います。2トントラックで、3〜4m以上が目安です。2トンのロングタイプは4m以上とされることが多く、大きめのトラックでは6m以上が必要な場合もあります。
Q. 道が狭くて入れないとき、料金はどうなりますか?
横持ちや小運搬など、追加の作業が必要になり、追加料金が発生することがあります。金額は、距離や人数、業者によって変わるため、見積もりのときに確認しましょう。
Q. 新居の道幅は、どうやって調べればいいですか?
Googleマップのストリートビュー、内見のときの写真や計測、管理会社への質問が有効です。業者に住所を伝えて、確認してもらう方法もあります。
Q. 新居前の道幅が分からないまま、契約してもいいですか?
おすすめしません。当日になって、追加料金が発生するトラブルになることがあります。見積もりのときに、新居の住所を伝え、トラックが入れない場合の対応と料金を、確認しておきましょう。
Q. 道が狭い場合、どんなトラックを使いますか?
軽トラックや、2トンのショートタイプなど、小さめのトラックを使います。荷物が多いと、複数台に分けたり、小さいトラックへ積み替えたりすることになります。
Q. 引越し業者は、駐車の許可を取りますか?
引越し業者は、大通りをふさぐ場合でなければ、道路使用許可は、通常必要ないとされています。ただし、条件は地域や状況によって違うため、業者に確認してください。
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- 引越し見積もりの取り方ガイド
まとめ
- 引越しトラックの道幅の目安は、2トンで3〜4m以上。業者やトラックの大きさによって違う
- トラックが入れないと、横持ちや小運搬が必要になり、追加料金がかかる
- 新居前の道幅は、ストリートビュー、内見、管理会社への質問で、事前に確認する
- 見積もりのときに、新居の条件を伝え、追加料金の条件を、見積書に書いてもらう
