引越し料金は、エレベーターの有無によって変わります。エレベーターがない物件では、荷物を階段で運ぶため、手間がかかり、多くの業者で追加料金が発生します。
旧居と新居の両方にエレベーターがない場合は、それぞれに追加料金がかかります。この記事では、追加料金が発生する理由、階数別の目安、安くする方法をまとめました。
- エレベーターなしの3階以上から、追加料金がかかる業者が多い(業者によって異なる)
- 追加料金の目安は、1階上がるごとに1,000〜3,000円程度。旧居と新居の両方で発生する
- 理由は、作業時間・スタッフの人数・保険の3つ
- 追加料金の計算方法は業者ごとに違うため、複数社の見積もりを比べるのが有効
エレベーターなしだと、追加料金がかかる?
一般的には、エレベーターなしの3階以上で、追加料金がかかる引越し業者が多くなっています。1階上がるごとに、費用が加算されるケースもあり、3階と5階では、料金が変わることもあります。
ただし、追加料金の基準や計算方法は、業者によって違います。「1階ごとにいくら」と計算する業者もあれば、「3階以上は一律いくら」とする業者もあります。見積もりのときに、計算方法を確認しましょう。
エレベーターなしの追加料金の目安
追加料金は、1階上がるごとに、1,000〜3,000円程度とする解説が多くなっています。階数が上がるほど、荷物を運ぶ距離と時間が増えるためです。
計算の例
1階あたりの料金に、上がる階数をかけて計算する方法があります。1階から2階に上がる場合は1階分、4階なら3階分、というように、(階数−1)×1階あたりの料金で計算する例です。
| エレベーターなしの階数 | 上がる階数 | 1階あたり1,000円の場合 | 1階あたり2,000円の場合 |
|---|---|---|---|
| 3階 | 2階分 | 2,000円 | 4,000円 |
| 4階 | 3階分 | 3,000円 | 6,000円 |
| 5階 | 4階分 | 4,000円 | 8,000円 |
※計算方法の一例です。2階までは追加料金がない、階数にかかわらず一律など、業者によって計算方法は異なります。
旧居と新居の両方にエレベーターがない場合
旧居と新居の、それぞれの階数で計算して、合計します。たとえば、エレベーターなしの4階から、エレベーターなしの3階に引越す場合は、次のとおりです。
- 旧居(4階):3階分
- 新居(3階):2階分
- 合計:5階分
1階あたり1,000円なら5,000円、2,000円なら10,000円が目安です。1階あたり1,500円とすると、1,500円×5階分で、7,500円になります。
エレベーターがないと、料金が高くなる理由
エレベーターの有無で、引越し料金が変わる理由は、主に3つあります。
1. 作業時間が長くなる
エレベーターがない物件では、荷物を階段で運びます。通路で何度も折り返しをするため、作業時間が長くなります。階数が高くなると、荷物を引き渡す中継地点が必要になる場合もあります。
2. 作業スタッフの人数が増える
作業スタッフの人数は、荷物の量で決まりますが、エレベーターがない場合は、同じ人数では足りないことがあります。同じ作業時間で終わらせるために、人数を増やして対応するため、人件費がかかります。重い荷物がある場合は、さらに人数が増える業者もあります。
3. 荷物が破損するリスクが高く、保険の負担が大きい
エレベーターがない物件では、冷蔵庫や洗濯機などの大型家電も、人の手で階段を運ぶため、荷物の破損や事故のリスクが高くなるとされています。引越し業者は、万が一の事故に備えて保険に加入しています。保険の負担が大きくなる分が、追加料金に反映されるという説明もあります。荷物が破損したときの補償は、引越しで荷物が壊れたら?補償の範囲・請求の手順・期限をご覧ください。
階段を通らないときは?
エレベーターがない建物の階段は、人が移動することを前提に作られており、それほど広くありません。天井も高くないため、大きな家具や家電は、階段を通れないことがあります。
このような場合は、ベランダなどから荷物を吊り上げて運ぶ「吊り上げ作業」が必要になり、別に追加料金がかかります。くわしくは引越しで荷物が玄関を通らない!吊り上げの料金と対処法をご覧ください。
エレベーターがある場合も、確認したいこと
エレベーターがあっても、次の点によっては、作業に影響が出ることがあります。
- エレベーターのサイズ:大型の家具や家電が入らないことがある。幅、奥行、高さを確認しておく
- 利用のルール:管理会社や管理組合で、引越しの利用時間や、養生(壁や床の保護)の決まりがある場合がある
- 事前の予約:引越しの日時を、管理会社に連絡しておく必要がある場合がある
新居のエレベーターの条件は、業者が事前に確認しにくいため、管理会社への確認をおすすめします。トラックの停車や道幅の確認は、引越しトラックが入れる道幅は?家の前の道が狭いと料金が高くなる理由をご覧ください。
エレベーターなしの引越しを、安くするには
1. 荷物を減らす
階段作業では、荷物の量が、時間と人数に大きく影響します。使わないものを処分して、荷物を減らすと、料金が下がりやすくなります(荷物を減らす方法)。
2. 複数の業者の見積もりを比べる
追加料金の基準や計算方法は、業者によって違います。複数の業者から見積もりを取って、比べると、追加料金を抑えられる業者が見つかることがあります。値下げ交渉の余地もあります(値引き交渉のコツ)。
3. 日程を選ぶ
繁忙期を避けたり、平日やフリー便を選んだりすると、全体の料金が下がりやすくなります(引っ越しを安くする方法12選)。
見積もりのときに、伝えること・確認すること
伝えること
- 新居の階数と、エレベーターの有無(サイズも分かれば)
- 階段の幅や形(らせん階段、踊り場の有無など)
- 大型の家具・家電の、サイズと台数
確認すること
- エレベーターなしの場合の、追加料金の計算方法(1階ごと、一律など)
- 階段を通らない場合の、吊り上げ作業の対応と料金
- 当日に、追加料金が発生する条件
- 確認した内容は、見積書に書いてもらう
くわしくは、引越し業者の訪問見積もりで注意すべき点は?、引越し当日に追加料金が発生するケースは?をご覧ください。
電話が不安な方は、連絡先を入力せずに料金を調べる方法もあります。
よくある質問
Q. エレベーターなしでも、2階なら追加料金はかかりませんか?
3階以上から追加料金がかかる業者が多く、2階までは追加料金がないことが多いです。ただし、人数や時間が増える場合は、料金が上がることもあります。見積もりのときに確認しましょう。
Q. 追加料金は、いくらくらいですか?
1階上がるごとに、1,000〜3,000円程度とする解説が多くなっています。旧居と新居の両方にエレベーターがない場合は、それぞれの階数で計算して、合計します。業者によって違うため、見積もりで確認してください。
Q. 階段で、冷蔵庫や洗濯機は運べますか?
階段の幅や形によって、運べる場合と、吊り上げ作業が必要になる場合があります。見積もりのときに、機種とサイズを伝えて、相談しましょう。
Q. 新居の階数やエレベーターの有無は、業者が確認してくれますか?
業者は、基本的に旧居しか確認しません。新居の階数、エレベーターの有無、サイズは、自分で確認して、見積もりのときに伝えましょう。
Q. エレベーターがあれば、追加料金はかかりませんか?
エレベーターがあれば、階段料金はかからないのが一般的です。ただし、エレベーターのサイズが小さくて荷物が入らない場合などは、別の作業が必要になることもあります。
Q. 追加料金を安くする方法はありますか?
荷物を減らす、複数の業者の見積もりを比べる、繁忙期や土日を避ける、などの方法があります。業者によって追加料金の計算方法が違うため、相見積もりが有効です。
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まとめ
- エレベーターなしの3階以上で、追加料金がかかる業者が多い。目安は、1階上がるごとに1,000〜3,000円程度
- 旧居と新居の両方にエレベーターがない場合は、それぞれで計算して合計する
- 理由は、作業時間・スタッフの人数・保険の3つ
- 追加料金の計算方法は業者ごとに違う。複数社の見積もりを比べて、見積書で確認する
