引越し予定日が決まり、いざ複数の業者から見積もりを取ってみると、業者間の見積もり料金が大きく異なることがあります。
それは一体なぜでしょう?
基本的な料金はどの業者も変わらない
引越し料金には、国土交通省が定めた『基礎運賃』というものがあります。
移動距離・時間などで設定される基本的な料金のことです。以下のようなことを考慮した額が引越し料金として請求されます。
- 使用するトラックの大きさ
- 引越しの作業内容(オプション料金)
- 作業スタッフの人件費
引越し料金に定価はありませんが、国土交通省によって定められた標準引越運送約款がありますから、基本的な料金の算出方法はどの業者も一緒です。
違ってくるのが人件費とオプションサービスです。人件費が引越し料金に関わる以上、同じサービスでも地方よりも都心の方が高くなる傾向はあります。
引越し業者の混み具合が違う
人件費に関わってくる理由の一つが『引越し業者によって混み具合が異なる』ということです。
あなたが引越したい日にどこの業者も忙しいとは変わりません。たとえ週末だったとしても、業者の予定がたまたま空いているということは珍しくないのです。
業者としてッもトラックを遊ばせておくのは勿体無いですから、少しくらい人件費を削ってでも予約を入れることになります。
繁忙期は通常時よりも相場が高くなりますが、繁忙期でも依頼した業者の予約が少なければ、安値で引っ越せるのです。
引越し業者のサービス内容が違う
引越し業者は、荷物量や作業内容によって様々なプランを用意しています。包装資材の無料提供やレディースパックなど、どの業者が行っているプランはもちろん、特定の業者しか行っていないことも沢山あります。
独自のサービスによっても料金に差が出てきます。
全国展開の大手か地域密着の中小か
引越し業者の規模によっても違いが出てきます。
引越し業界で大手のアート引越センターや日通などは知名度から安心感がありますよね。大手はどこも社員教育にも力を入れていますし、サービス内容も幅広く提供していますから、不満の少ない引越しになる可能性が高いです。
だからこそ大手業者は人気があり、繁忙期はどこも混みあいます。そのために引越し料金は高くなりがちです。
もちろん、大手でも空いている日程に合わせて予定を組めば、繁忙期でも安く引越すことができます。
地域密着の中小業者は大手との差別化をしなければいけませんから、自社独自の強みを持っています。
長距離引越し(引越し先が100km以上)を安く提供していたり、訪問見積もりから当日の作業を同じ人が担当するなど、大手にはないサービスを提供しています。
おわりに
引越し業者を複数検討しないと「予算の範囲内に収まらなかった」「希望のサービスはいくつか我慢した」なんてことになってしまいます。
業者によって得意なことは違いますから、自分の希望にあった業者を探してください。