引越し作業は、荷物を運び出すだけではありません。梱包の確認、搬出、運搬、搬入と、何かと時間がかかります。業者の都合に合わせるのではなく、できるだけ、自分の予定に合わせて引越したいものです。
結論から言うと、「何時何分から」というピンポイントの開始時間は、原則として指定できません。選べるのは、午前便・午後便・フリー便という時間帯の区分です。この記事では、それぞれの違いと、時間の希望を伝える方法をまとめました。
- 選べるのは、午前便・午後便・フリー便の3つが基本
- 午前便は、午前中の開始時刻を相談できる業者が多い
- 午後便・フリー便は、前の作業の進み具合で、開始時間が前後する
- 時間の希望は、見積もりのときに伝え、見積書に書いてもらう
引越しの時間帯は、3つの区分から選ぶ
| 区分 | 開始の目安 | 時間の指定 | 料金 |
|---|---|---|---|
| 午前便 | 朝8〜9時頃から | 午前中の開始時刻は、相談できる業者が多い | 高め |
| 午後便 | 昼13〜14時頃から(午前便の進み具合で前後) | おおよその時間帯のみ。確定は直前 | 午前便より安い |
| フリー便 | 営業時間中のどこか(業者が決める) | 指定できない | 最も安い |
※業者によって、区分や開始時間の目安は違います。「1便・2便・3便」のように、さらに細かく分けている業者もあります。
午前便:開始時刻を相談できる、唯一の区分
ピンポイントの時間指定に最も近いのが、午前便です。開始の目安は、どの業者も8〜9時頃ですが、午前中の何時から始めるかは、相談できる業者が多くなっています。たとえば、「自宅前が通学路なので、8時30分以降にしたい」といった希望です。
午前便は、午前中に荷物を搬出し、午後に搬入・荷解きをする流れです。その日の予定が組みやすいため、人気があります。一方、料金は午後便やフリー便より高くなります。フリー便と比べて、5千円〜1万5千円程度高くなるとする解説があります。金額は、距離や時期、荷物量によって変わります。
荷物が多い家族の引越しは、搬出・搬入に時間がかかるため、午前便を選んだほうが、その日のうちに終わらせやすくなります。
午後便・フリー便は、時間が確定しにくい
午後便
午後便は、午前便の作業が終わったあとに、同じトラックや作業員が向かう形が多くなります。そのため、午前便の終了時刻や、移動の時間によって、開始が前後します。午前便の荷物が多かったり、何かトラブルがあったりすると、その分、時間が押します。
フリー便
フリー便は、開始時間を業者にまかせる区分です。引越しの当日に作業が始まる、ということだけが決まっています。開始時間は、前日や当日に連絡が来るのが一般的で、連絡の時期は、業者によって違います。繁忙期は、夕方や夜になることもあります。
午後便・フリー便の注意点
- その日は、予定を入れすぎない。連絡を待つ間、動けない時間ができる
- 時間が遅くなっても、困らないか確認する。旧居の退去の手続きや、新居の入居の時間に、制限がないか
- 新居のマンションなどの、搬入ルールを確認する。管理会社が、引越し作業の時間帯を決めている場合がある(夜間は不可など)
- 連絡の時期を、見積もりのときに確認する。前日の何時ごろまでに連絡が来るのか
開始時刻に遅れそうな場合は、業者から連絡が入るのが一般的です。ほかの現場から、スタッフを呼んで、遅れを減らす対応をする業者もあります。
ピンポイントの時間指定は、できる?
午前便以外で、「この時間に開始したい」という希望が、絶対に通らないわけではありません。他のお客さんの作業の前後関係があるため、基本的には指定できませんが、相談して、業者の予定を押さえてもらうことで、対応してくれる場合もあります。
ただし、その場合は、料金が割増になったり、対応できなかったりすることがあります。どうしても、決まった時間にしなければいけない事情がある場合は、見積もりのときに、早めに相談しましょう。
時間の希望は、どう伝える?
見積もりのときに、直接伝える
訪問見積もりで、営業担当者に、希望を伝えましょう。「何時までに終わらせたい」「何時から始めたい」「この時間は避けたい」を、理由とあわせて伝えると、相談に乗ってもらいやすくなります。
一括見積もりの備考欄を使う
一括見積もりサイトの入力フォームに、備考欄がある場合は、そこに、時間の希望を書いておくと便利です。業者は、概算の見積もり金額を伝えるだけでなく、あなたの予定に合わせた返答をしてくれます。
備考欄の例
午後2時まで予定があるため、午後4時以降の開始を希望します。対応可能か、料金が変わる場合は金額も教えてください。
自宅前が通学路のため、午前便の場合は、8時30分以降の開始を希望します。
見積書に、書いてもらう
確認した時間の希望や、フリー便の連絡のタイミングは、口約束にせず、見積書に書いてもらうと、後のトラブルを防げます。見積もりの取り方は、引越し見積もりの取り方ガイドをご覧ください。
どの時間帯がおすすめ?
| 時間帯 | おすすめの人 |
|---|---|
| 午前便 |
|
| 午後便・フリー便 |
|
料金の違いと、選び方のコツは、午前と午後で引越し料金はどのくらい違うのでしょう?、平日と週末で引越し料金は差が出るの?をご覧ください。値引き交渉の中で、フリー便の料金を聞くコツは、値引き交渉のコツで紹介しています。
単身パックの時間指定
荷物が少ない人向けの、単身パックのサービスでは、搬出の開始時間を細かく決められないことが一般的です。一方、荷物の到着(お届け)の時間帯を指定できるサービスもあります。
対応の有無や、料金は、サービスによって違います。申し込む前に、公式サイトや、見積もりのときに、確認しましょう。単身パックについては、引越し単身パックはどのくらいの荷物を積める?をご覧ください。
電話が不安な方は、連絡先を入力せずに料金を調べる方法もあります。
よくある質問
Q. 引越しの開始時間は、指定できますか?
「何時何分から」というピンポイントの指定は、原則としてできません。午前便・午後便・フリー便の区分から選びます。午前便は、午前中の開始時刻を、相談できる業者が多くなっています。
Q. 午前便は、何時からですか?
8〜9時頃から始まる業者が一般的です。早いところは8時前後、遅いところは10時前後という業者もあります。
Q. フリー便の開始時間は、いつ分かりますか?
前日や当日に連絡が来るのが一般的です。連絡の時期は業者によって違うため、見積もりのときに確認しましょう。
Q. 午後便とフリー便は、何が違いますか?
午後便は、昼13〜14時頃以降の開始が目安です。フリー便は、営業時間中のどこかを、業者が決めます。フリー便のほうが、料金は安くなることが多くなります。
Q. 午前便は、どのくらい高くなりますか?
距離や時期、荷物量によって変わります。フリー便と比べて、5千円〜1万5千円程度高くなるとする解説があります。見積もりで、各時間帯の料金を、比べましょう。
Q. 時間に遅れそうなとき、連絡はありますか?
開始の目安時刻に遅れそうな場合は、業者から連絡が入るのが一般的です。連絡の方法は、見積もりのときに確認しておきましょう。
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まとめ
- ピンポイントの開始時間は、原則として指定できない。選べるのは、午前便・午後便・フリー便
- 午前便は、午前中の開始時刻を相談できる業者が多い。料金は高め
- 午後便・フリー便は、前の作業の進み具合で前後する。料金は安いが、時間は確定しにくい
- 時間の希望は、見積もりのときや、一括見積もりの備考欄に書いて、見積書に反映してもらう
