IKEA(イケア)の家具は、デザインと価格で人気があります。一方、引越しのときには、「IKEAの家具は、引越し業者に断られる」「補償の対象外になる」という話を、聞いたことがある方も多いと思います。
結論から言うと、IKEAの家具が運べないわけではありません。問題になりやすいのは、解体して、再び組み立てる場合です。この記事では、その理由と、引越しのときの対処法をまとめました。
- 組み立てたまま搬出・搬入できるなら、運んでもらえることが多い
- 断られやすいのは、解体・再組み立てが必要な家具
- 業者による解体・組み立ては、補償対象外になることが多い
- 見積もりのときに、IKEAの家具があることを必ず伝える
- 運べない場合は、下取り・売却・処分と、買い替えも選択肢
IKEAの家具は、引越し業者に運んでもらえる?
多くの場合、組み立てた状態のまま、玄関やエレベーターを通せるなら、運んでもらえます。通常の家具と同じように、運搬が行われます。
一方、サイズが大きくて、組み立てたままでは搬出できない場合は、解体が必要になります。このとき、業者によっては、解体・再組み立てを断られることがあります。
IKEAの家具が、引越しで問題になりやすい理由
1. 解体して、再び組み立てる前提の作りではない
IKEAの家具は、圧縮した合板(圧縮板)を使い、ネジや専用の金具で固定する構造のものが多くあります。ネジを差し込むと、板に穴が広がるため、一度外して、再び組み立てても、同じ強度を保てないことがあります。分解する際に壊れて、再び組み立てられなくなることもあります。
IKEAの家具は、買った人が自分で一度組み立てて、そのまま使うことを前提にしたものが多い、と考えると分かりやすいでしょう。
2. サイズが大きく、搬出入が難しいことがある
大型の収納家具やワードローブは、組み立てたままでは、玄関や階段を通せないことがあります。このとき、解体が必要になるか、ベランダや窓からの搬出など、大掛かりな作業になります(引越し荷物が玄関を通れない場合は窓やベランダから搬出入)。
3. 再組み立て後の強度を、業者が保証できない
再組み立て後に、ぐらつきや破損があっても、元の強度に戻る保証がないため、業者にとってはリスクが高くなります。そのため、解体・組み立ては、断られたり、補償の対象外になったりします。
ただし、IKEAジャパンの広報担当者は、報道の中で、解体・再組み立てに対応する業者が増えたと認識していると述べています。業者によって対応が違うため、決めつけずに、確認しましょう。
引越し業者の補償は、どうなる?
「補償対象外」になるかどうかは、どう運ぶかによって変わります。一般的な扱いを整理すると、次のとおりです。
| ケース | 補償の扱い(一般的な傾向) |
|---|---|
| 組み立てたまま運ぶ | 通常の荷物と同じ扱いになることが多い(業者・契約による) |
| 業者が解体・組み立てをする | オプション作業は補償の対象外とされることが多い。強度の低下は保証外になることが多い |
| 自分で解体し、業者が運ぶ | 解体・組み立ての不具合は、自己責任になることが多い |
※業者や契約内容によって異なります。見積もりや契約のときに、書面で確認してください。
荷物が破損したときの一般的な対応は、引越し業者が作業中や輸送中に荷物を壊してしまった場合はどうなるの?で解説しています。
IKEAの家具があるときの、5つの対処法
1. 解体せずに運べるか、確認する
まず、組み立てた状態のまま、旧居から搬出でき、新居にも搬入できるかを確認しましょう。玄関、廊下、階段、エレベーターのサイズを測っておくと、見積もりのときに話がスムーズです。
2. 見積もりのときに、IKEAの家具があることを伝える
最も大切なのが、見積もりのときに、IKEAの家具があることを、業者に伝えることです。次の点を、聞いておきましょう。
- IKEAの家具が、何台あるか(製品名や品番が分かれば伝える)
- 解体が必要か、組み立てたまま運べるか
- 解体・組み立てを、業者に頼めるか(有料か、無料か)
- 解体・組み立てをした場合の、補償の範囲
- 強度の低下や、破損があった場合の対応
確認した内容は、口約束にせず、見積書の備考欄に書いてもらうと、後のトラブルを防げます。見積もりの取り方は、引越し見積もりの取り方ガイド、訪問見積もりのポイントは、引越し業者の訪問見積もりで注意すべき点は?をご覧ください。
3. 自分で分解する
自分で分解して、引越し先で組み立てる方法もあります。ただし、元の強度に戻らない可能性があることを、理解したうえで行いましょう。
- 説明書を用意する。IKEAの公式サイトで、製品の品番から、組み立て説明書を探せる
- 分解前に、写真を撮る。パーツの位置や向きが分かるように
- ネジや金具は、袋に分けて、ラベルを付ける。家具に貼り付けておくと、なくさない
- 無理に力をかけない。固くて外れないときは、無理に外さない
- 接着剤で固定された家具は、分解しない。分解すると、元に戻せないことがある
- 六角レンチなどの工具も、一緒に保管する。
4. 解体・組み立ての専門業者に依頼する
引越し業者が対応できない場合は、家具の解体・組み立てを行う専門業者に、別途依頼する方法があります。費用は別にかかりますが、補強などの対応をしてもらえることもあります。引越し業者は運搬、専門業者は解体・組み立て、と分担すると、破損のリスクを抑えやすくなります。
5. 運ばずに、下取り・売却・処分して、買い替える
運ぶ費用や手間が大きい場合は、運ばずに、手放して、引越し先で買い替えるのも、現実的な選択肢です。
- IKEAの下取りサービス。IKEAでは、不要になったIKEA製の家具を下取りし、状態に応じて、IKEAで使えるカード(リターンカード)で還元するサービスを行っています。対象外の家具もあるため、IKEAの公式サイトで、最新の条件を確認する
- リサイクルショップ・フリマアプリで売る。状態がよければ、現金に変えられる
- 不用品として処分する。自治体の粗大ごみ回収や、不用品回収業者を使う。早めに予約する(荷物を減らす方法)
荷物を減らすと、引越し料金も下がりやすくなります。引っ越しを安くする方法12選もあわせてご覧ください。
運ぶか、買い替えるか。判断の目安
| 状況 | おすすめ |
|---|---|
| 組み立てたまま、搬出入できる | そのまま運ぶ。見積もりのときに伝えておく |
| 解体が必要で、家具が安価・使用期間が長い | 買い替えを検討。運搬・組み立ての費用と比べる |
| 解体が必要で、まだ新しく、気に入っている | 専門業者への依頼、または自分で慎重に分解する |
| 引越し先で、同じ家具を買える | 運ばずに、下取りや売却をして、新居で買い直す |
買い替えの場合は、IKEAの配送サービスや、組み立てサービスを使う方法もあります。サービス内容や料金は、IKEAの公式サイトで確認してください。
引越し当日、追加料金やトラブルを防ぐために
- 見積もりのときに、家具の量とサイズを正確に伝える(少なく伝えると、当日に追加料金が発生することがある)
- 解体が必要な家具は、前日までに、可能な範囲で準備しておく
- 新居の搬入経路(道幅、エレベーター、階段、ドアの幅)も確認しておく
追加料金が発生するケースは、引越し当日に追加料金が発生するケースは?で解説しています。
電話が不安な方は、連絡先を入力せずに料金を調べる方法もあります。
よくある質問
Q. IKEAの家具は、引越し業者に断られますか?
組み立てたまま運べる家具は、断られないことが多いです。解体・再組み立てが必要な家具は、断られたり、補償外とされたりすることがあります。業者によって対応が違うため、見積もりのときに確認しましょう。
Q. IKEAの家具は、必ず補償されませんか?
いいえ。組み立てたまま運ぶ場合は、通常の荷物と同じ扱いになることが多いです。一方、解体・組み立てのオプションは、補償の対象外になることが多くなります。契約書や見積書で、確認してください。
Q. IKEAの家具を分解すると、使えなくなりますか?
家具の種類や、分解の方法によります。ネジで固定された圧縮板の家具は、再組み立てしたときに、強度が落ちることがあります。使えなくなるとは限りませんが、元の強度に戻る保証はありません。
Q. カラックスなどの収納棚は、運んでもらえますか?
組み立てたまま、搬出入できるサイズなら、運んでもらえることが多いです。通れない場合は、解体が必要になるため、見積もりのときに、商品名と台数を伝えて、相談しましょう。
Q. IKEAの家具を、手放したいです。どうすればいいですか?
IKEAの下取りサービス、リサイクルショップ、フリマアプリ、自治体の粗大ごみ回収、不用品回収業者などがあります。状態や家具の種類によって、使える方法が違います。
Q. 引越し先でも、同じ家具を使いたいです。何に気をつければいいですか?
できるだけ、組み立てたまま運べるかを確認しましょう。解体が必要な場合は、自分で分解する場合の手順(説明書の入手、写真、ネジの整理)と、強度の低下のリスクを、理解しておきましょう。
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- 引越し業者が作業中や輸送中に荷物を壊してしまった場合はどうなるの?
まとめ
- IKEAの家具は、組み立てたまま搬出入できるなら、運んでもらえることが多い
- 断られやすいのは、解体・再組み立てが必要な場合。業者による解体・組み立ては、補償外になることが多い
- 見積もりのときに、IKEAの家具があることを伝え、補償の範囲を、見積書で確認する
- 運べない場合は、下取り・売却・処分と、買い替えも選択肢
